カナメの日常

「人生は日常と非日常のバランスが大切」が持論のカナメがなんとなく考えていることの記録。

祖母と私4 「テレビゲーム」

祖母はゲーマーだった。

 

と言っても過言ではないほど、始めると何時間でもやるほど好きなゲームがあった。

 

ファミコンソフトの

 

ドクターマリオ

「上海Ⅱ」

 

この2タイトルである。

 

祖母の家には、なぜかファミコンだけあった。

今思えば、誰のものなのか判然としない。

(世代的に祖母の息子、つまり私の叔父のものであってもおかしくないのだが、叔父はほとんどゲームをしないようなのだ)

 

私が小学生から中学生の頃は、祖母の家に遊びに行くとたまに「ドラクエⅣ」をやっていたものだった。

 

当時はすでにスーパーファミコンも発売されていて、私も持っていたが、家にはないものがやりたいのが子供の常なのだろう。

 

ただ、祖母は「テレビゲーム」自体が好きなのではなく、前述した2タイトルのみがひたすら好きだったので、おそらく30年近く、同じソフトをプレイし続けていた。

 

ちなみに、本体は2台使いつぶしている。

コントローラーが持たないのだ。

 

初代は誰のものかは不明だが、そのあとの2代目は祖母の妹の息子が譲ってくれたものだったと思う。

(この人はガチのゲーマーだった。実を言うと、私がドラクエを中心としたRPGが好きなのはこの人の影響だし、祖母がゲームをやるようになったのも、この人がきっかけだろうと思っている)

 

この次の3代目は私が購入した。

グレーの本体のもので、今調べるとオリジナルモデルとは画像出力方式が違う後継機だった。

 

この本体はコントローラーの交換が簡単にできるので、私が替えを購入したような記憶がうっすらとある。

 

こうして、祖母の部屋のテレビには、常にファミコンが接続されており、眠れない夜などは明け方まで何時間も遊んでいたのだった。

 

一人でやるときにはもっぱら「上海Ⅱ」をやっていたようだ。

 

ドクターマリオ」は対戦するのが面白いらしく、母とはもちろん、祖母の妹が遊びにくるとやはり何時間でもやっていたものだった。

 

ドクマリ」は指の運動になる、と笑って何時間でも飽きずにプレイしていた祖母は、私の中では立派な「ゲーマー」なのである。