カナメの日常

「人生は日常と非日常のバランスが大切」が持論のカナメがなんとなく考えていることの記録。

祖母と私

祖母と私5「梅干し」

梅がスーパーに並ぶ時期になると、祖母と一緒に梅干しを作っていたのを思い出す。 我が家の梅干し作りはかなりの大仕事だった。 なんせ一番多い頃は13kgもの梅を漬けていたのだから。 母はこういった作業が大嫌いなので、祖母が元気な内にたくさん漬けておい…

祖母と私4 「テレビゲーム」

祖母はゲーマーだった。 と言っても過言ではないほど、始めると何時間でもやるほど好きなゲームがあった。 ファミコンソフトの 「ドクターマリオ」 「上海Ⅱ」 この2タイトルである。 祖母の家には、なぜかファミコンだけあった。 今思えば、誰のものなのか判…

祖母と私3「爪切り」

先日、祖母とのお風呂について書いた。 お風呂と概ねセットになっていた作業がある。 爪切りである。 お風呂で少し柔らかくなった爪を切るのも私の役目だった。 祖母の爪はうらやましいくらい、分厚くて丈夫だった。 それは手も、足も同様に。 (私は母に似…

祖母と私2 「お風呂」

祖母との生活は、お風呂の時間が一番長かったように思う。 それは長風呂だったという意味ではなく、ほぼ毎回、一緒にお風呂に入っていたからだ。 祖母は70歳くらいから関節リウマチを患っていて、手、手首、膝の関節が腫れて痛むことが多かった。 もちろん薬…

祖母と私1「覚えていたいから」

私は15歳くらいから十数年、母方の祖父母の家で、母も含めて4人で暮らしていた。 父母が離婚し、母は私を連れて実家に戻ったからだ。 実家に戻る、というと大層な感じがするが、元々私たちは母の実家の隣町に住んでいて、頻繁に遊びに行っていたので、当時の…